~高雄から世界へ~ 戴資穎、呉佳穎 両選手がパリ五輪へ
【◎文/方栄、林子涵、蒋育荏 ◎翻訳/有田夏子 ◎撮影/劉暁天 ◎写真提供/娘家、戴萌国際有限公司】
前回の東京オリンピックで、バトミントン女子シングルス銀メダル、射撃女子25mピストル決勝進出という快挙を果たした高雄出身の戴資穎、呉佳穎両選手が、今年パリで、再びオリンピックに出場する。
パリオリンピックはバドミントン「世界女王」戴資穎選手にとって四度目の、そして最後のオリンピック出場となる。彼女は、「オリンピックは神聖な大会で、同時に大きな挑戦でもあります。できる限り体のコンディションを整えて望みます」と語った。戴資穎は常に「自分を信じる」ことで、困難に立ち向かってきた。
パリオリンピックを間近に控える中、バドミントン全英オープンで負傷した戴資穎は、思い切って休養期間を取ることにした。彼女はこれまでも、逆境でも前向きな態度を保つことでたびたび勝利を勝ち取ってきた。「私が一番大事にしているのは勝ち負けではなく、試合で全力を発揮できたのか、以前より進歩できたのかという自身の試合でのパフォーマンスです」。彼女のこうした姿勢こそ、その優れた競技技術とともに、観衆やファンを引き付ける魅力となっている。
2011年ユニバーシアードの選手証明写真の可愛らしさで話題となり、無数のファンを獲得した呉佳穎選手は、この10年、東アジア競技大会、アジア射撃選手権、ユニバーシアードなどの各種大会で多くの賞を獲得し、名実ともに台湾を代表する射撃選手に成長した。「すぐに心を落ち着かせる」訓練を積んだ彼女は、挫折に遭遇しても短時間でコンディションを整え、ネガティブな感情を試合に持ち込まない。
呉佳穎は、「訓練や試合が生活や日常の一部となっているので、オリンピックに参加するからといって、普段と特別違うことをするわけではありません。やるべきことをやり、順調に試合を終えることができれば」と語る。前回の東京オリンピックで自信を獲得した彼女は、今年のオリンピックを目前にしても平静さを失わず、明るく前向きな気持ちで戦いに挑む。
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